

予告動画


イントロダクション
東京・大久保に賑わう一軒のアイヌ料理店があります。お店の名前は「ハルコㇿ(HaruKor)」。アイヌのことばで「食べ物(穀物)・持つ」を指し、「食べ物に困らないように」という願いがこめられています。店主は宇佐照代さん。アイヌ文化アドバイザーとして若い世代へ舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行う照代さんは、小学生のころに生まれ育った釧路を離れ、母と5人きょうだい全員で東京にやってきました。2011年にオープンしたお店には多様なルーツをもつ人びとが国内外から訪れ、味わい、繋がる場となっています。
ハルコㇿの成り立ちには、長いあいだ関東在住アイヌの居場所づくりに奔走していた照代さんの祖母や母の想いがありました。2019年にようやく先住民族としてアイヌが法律に明記されたものの、取りまく偏見や差別がなくなったとは言い難い現実があります。映画は、照代さんの曾祖母から子に至るまでの家族のライフヒストリーを紐解きながら、アイヌと出会った人びと――美術作家・奈良美智さん、評論家・太田昌国さん、写真家・宇井眞紀子さん、朝鮮/韓国民謡奏者・黄秀彦さん、カムイノミ祭司/縄文造形作家・平田篤史さんたちの活動を道しるべに、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向き合っていきます。
監督は日本社会の多様なコミュニティのあり方に眼差しを向け続ける大宮浩一。「出会い、知り、気づき、伝えること」を実践している人びとの姿。照代さんの奏でるムックリ〈口琴〉の音色に導かれるように、互いをいがみ合うことに慣れてしまった現代の先を照らす旅がはじまります。


監督&出演者メッセージ
スタッフ

大宮浩一
1958年、岩手県生まれ。映画監督、企画、プロデューサー。日本大学芸術学部映画学科在学中より、映像制作に参加。原一男監督『ゆきゆきて、神軍』(87)、太田圭監督『アラカルト・カンパニー』(87)などで助監督を務める。その後、フリーの演出家として博物館等の展示映像をはじめ、CM・VP・教育映画などを制作。93年、(有)大宮映像製作所を設立。主な企画・プロデュース作品に、宮崎政記監督『よいお年を』(96)、『青葉のころ よいお年を2』(99)、山本政志監督『JUNK FOOD』(98)、長崎俊一監督『DOGS』(99)、鈴木敏明監督『踊る男 大蔵村』(99)など。
2010年『ただいま それぞれの居場所』を企画・製作・監督。介護保険制度導入から10年を経た介護福祉の現場を映し、平成22年度文化庁映画賞〈文化記録映画大賞〉を受賞。同年、『9月11日』が山形国際ドキュメンタリー映画祭2011〈ニュー・ドックス・ジャパン〉で上映。つづく『無常素描』は震災後に制作されたドキュメンタリー映画としてもっとも早く2011年6月に劇場公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011〈ともにある Cinema with Us〉他、ニューヨーク、パリ、ロンドンなど国内外で上映される。ほか、『季節、めぐり それぞれの居場所』(12/第36回山路ふみ子映画賞〈山路ふみ子福祉賞〉受賞)、『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』(13)、『石川文洋を旅する』(14/日本カトリック映画賞〈シグニス平和賞〉受賞)、『夜間もやってる保育園』(17)、『島にて』(19)、『ケアを紡いで』(22)とこれまで9本のドキュメンタリー映画を監督。
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編集
田中圭
(たなか・けい)1987年神奈川県生まれ。2013年、日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。訪問介護や結婚式ビデオの制作をしながらドキュメンタリー映画を制作。初監督作品『桜の樹の下』が山形国際ドキュメンタリー映画祭2015〈日本プログラム〉で上映、ドイツのニッポン・コネクション2016で〈観客賞〉〈審査員特別賞〉をW受賞、第71回毎日映画コンクール〈ドキュメンタリー映画賞〉を受賞。
大宮浩一監督『夜間もやってる保育園』(17)で監督補、『島にて』(19)で共同監督、『ケアを紡いで』(22)で撮影を務める。
神藏美子監督『神様がいるとしたら、ここ』(仮題)に参加中。さらに自身の企画・監督作としてドキュメンタリー映画『夢ト女トヒットエンドラン』の製作を進めている。 -
編集協力
遠山慎二
(とおやま・しんじ)1981年高知県生まれ。ドキュメンタリー映画、教育映像、劇場予告篇などの制作に携わる。2007年、映像制作者、グラフィックデザイナーによるグループRESTA FILMSの立ち上げに参加。
主な編集作品に、河真鮮監督『URINARA 祖国—母のまなざし、息子の声』(05)、高橋慎一監督『Cu-bop across the border』(18)、『THE FOOLS 愚か者たちの歌』(22)、島田隆一監督『二十歳の息子』(22)など。
大宮浩一監督作品では『無常素描』(11)、『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』(13)、『石川文洋を旅する』(14)、『島にて』(19)、『ケアを紡いで』(22)で編集、『9月11日』(10)、『夜間もやってる保育園』(17)で撮影。 -
整音
石垣哲
(いしがき・さとし)1959年沖縄県生まれ。株式会社イメージファクトリィ取締役。テレビ、ラジオの音響効果マンとして数々の作品に参加。ラジオの参加作品では、文化庁芸術祭賞、日本民間放送連盟賞、ギャラクシー賞、クリオ賞、ACC賞の受賞歴がある。ゲームやアニメーション作品の音響効果マンも務める。近年は、テーマパークや施設のサウンドデザインチームに参加。
2016年、ニッポン放送報道スペシャル『子どもたちの震災~しゃべっていいんだ』で日本放送文化大賞〈ラジオ・グランプリ〉を受賞。2018年、ニッポン放送報道スペシャル『My Dream』で日本民間放送連盟賞〈ラジオ・グランプリ〉、文化庁芸術祭賞〈ラジオ部門ドキュメンタリーの部大賞〉受賞。2022年、ニッポン放送報道スペシャル『あの日の「誓い」から10年・始まった共生社会への挑戦!』で日本民間放送連盟賞〈ラジオ報道部門・優秀〉、放送文化基金賞〈ラジオ番組部門・奨励賞〉、文化庁芸術祭賞〈ラジオ優秀賞〉受賞。2024年、ニッポン放送報道スペシャル『関東大震災から100年…112歳の証言と未来への提言』放送人グランプリ2024〈優秀賞〉受賞。
大宮浩一監督作品では『ただいま それぞれの居場所』(10)、『9月11日』(10)、『季節、めぐり それぞれの居場所』(12)、『石川文洋を旅する』(14)、『夜間もやってる保育園』(17)で音響デザインを、『無常素描』(11)、『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』(13)、『島にて』(19)、『ケアを紡いで』(22)で整音を務める。 -
撮影
辻井潔
(つじい・きよし)1979年東京都生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、映画プロデューサーの安岡卓治氏に師事。編集助手を経た後、編集者としてさまざまな作品を手がける。
主な編集作品に、鎌仲ひとみ監督『ミツバチの羽音と地球の回転』(11)、刀川和也監督『隣る人』(12)、重江良樹監督『さとにきたらええやん』(15)、『ゆめパのじかん』(22)、青柳拓監督『東京自転車節』(21)、『フジヤマコットントン』(23)など。
大宮浩一監督作品では『ただいま それぞれの居場所』(10)、『9月11日』(10)、『季節、めぐり それぞれの居場所』(12)、『夜間もやってる保育園』(17)で編集、『無常素描』(11)で構成を務める。カラーコレクション福井崇志
(ふくい・たかし)1984年徳島県生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。ビデオグラファーとして、プロモーション動画・CM・テレビ番組などをメインに活動している。ドキュメンタリースタイルでの撮影を得意とし、自主制作作品にも参加。監督作『どがわの山師』(18)のほか、主な撮影作品に、短編映画、村上り子監督『THE NOTES』(22)、谷口広樹監督『神の島』(25年公開予定)など。
劇場情報
1,500円(税込)発売中
(オンライン座席予約には
使用できません)
近日開催の劇場イベント情報
北海道・東北
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
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北海道札幌市 | シアターキノ | 011-231-9355 | 3月29日(土)~ |
備考 | |||
北海道函館市 | シネマアイリス | 0138-31-6761 | 近日公開 |
備考 |
関東
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
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東京都中野区 | ポレポレ東中野 | 03-3371-0088 | 3月15日(土)~ |
備考 | |||
神奈川県横浜市 | 横浜 シネマ・ジャック&ベティ | 045-243-9800 | 3月15日(土)~ |
備考 |
中部
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
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愛知県名古屋市 | ナゴヤキネマ・ノイ | 052-734-7467 | 近日公開 |
備考 | |||
石川県金沢市 | シネモンド | 076-220-5007 | 近日公開 |
備考 |
近畿
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
大阪府大阪市 | 第七藝術劇場 | 06-6302-2073 | 3月15日(土)~ |
備考 | |||
京都府京都市 | 京都シネマ | 075-353-4723 | 3月15日(土)~ |
備考 | |||
兵庫県神戸市 | 元町映画館 | 078-366-2636 | 近日公開 |
備考 |
中国・四国
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
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広島県広島市 | 横川シネマ | 082-231-1001 | 近日公開 |
備考 |
九州・沖縄
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
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福岡県福岡市 | KBCシネマ1・2 | 092-751-4268 | 近日公開 |
備考 | |||
熊本県熊本市 | Denkikan | 096-352-2121 | 近日公開 |
備考 |